結城市 古い瓦を解体撤去！構造用合板12㎜を張って野地下地から補強
2025.05.19
こんにちは。街の屋根やさん栃木小山店です。本日は、結城市で工事中の屋根葺き替えにおける、屋根の下地部分の工事をお届けします。屋根材を取り替える葺き替えは、構造用合板を使用して野地下地を補強できる点がメリットです。けど、野地下地ってそもそも何なのでしょうか？普段は見ることができない…
栃木市 凍て割れた（いてわれ）いぶし瓦屋根は葺き替えサインの一つ
栃木市の築50年ほどの和風住宅のお住まいです！
瓦屋根は古くから日本に伝わる伝統的な屋根材で、日本建築の象徴として昔から日本の家屋で多く使用されてきました。
自然素材である粘土が原料の日本瓦は、約1000度以上の高温の窯の中で焼成されるため非常に耐久性が高いです。
瓦屋根の寿命は、瓦の種類によって異なりますが、一般的に他の屋根材より頑丈で寿命が長い傾向があります。
さっそく屋根に上がって確認してみると・・・
こちらのお家は落ち着いた雰囲気のいぶし瓦屋根です(⁎ᵕᴗᵕ⁎
いぶし瓦は経年とともに表面の炭素膜が落ち、このような色ムラが見られるようになります。
この色ムラはむしろいぶし瓦独特の味ともいえ、趣が出て良さが増すと好まれる傾向があります (´｡✪ω✪｡ ) ✧*｡
炭素膜が剥がれる変化はあるといっても塗装をする必要はなく、定期的なメンテナンスをしっかり行えば50年～60年持つとも言われていますが……
年月とともに、経年劣化や環境要因によって様々なトラブルが生じることもあるのです(·_·;
今回の屋根で最も気になったのがこちら。
いぶし瓦の一部がひび割れや欠けを起こしています。
この、瓦の表面に走る細かなヒビや、角がポロッと欠け落ちたような状態は、凍て割れ（いてわれ）特有の劣化症状です。
瓦に染み込んだ水分が冬の寒さで凍結・膨張し、その圧力によって内部からヒビが入り、最終的に破損してしまう現象のことを「凍て割れ」といいます。
とくに寒暖差の激しい地域では起こりやすく、朝晩の冷え込みがある栃木県では珍しくない現象です。
凍て割れが起きると、そこから雨水が浸入するリスクも高まり、屋根全体の防水性にも影響が出てしまいます。
1～2枚程度なら差し替え対応で済むこともありますが、今回のように方々に凍て割れが広がっている場合は要注意！
なぜなら、『一箇所直しても、またすぐ別の瓦が割れてくる可能性が高い』からです(＠_＠;)
瓦のひび割れはコーキングで対応することもありますが、特殊な割れ方をする凍て割れはコーキング補修ができません。
栃木市の現場は、一見すると小さなひび割れでも凍て割れはかなりの枚数で、差し替えではなく葺き替え工事が得策だと判断いたしました。
屋根材の下には、防水紙（ルーフィング）という防水シートが敷かれています。
この防水紙は、瓦の隙間から入り込んだ雨水を防ぐ、大切な役割を担っているのです。
しかし、防水紙の寿命は永遠ではありません。
凍て割れが起こるほどの年月が経っている屋根の場合、防水紙もかなり劣化している・・・と考えられるでしょう。
実際に瓦を一部めくってみると、下に敷かれた防水紙に穴が空いてしまっている箇所が見つかりました(＞＜)
屋根は屋根材の一次防水、防水紙の二次防水によってお住まいを雨漏りから守っています.
防水紙はお住まいを雨漏りから防ぐ最後の砦であり、なくてはならない存在です。
つまり、瓦だけを新しいものにしても、下の防水紙が今のままだと瓦の重なり目から雨水が浸水してしまうのです(´;︵;`)
瓦も防水紙も、共に50年という年月を経て限界が来ている状態。
そうであれば、部分的な補修ではなく屋根全体を新しい屋根材に葺き替える方が、今後の安心とメンテナンスコストの観点からも賢明と言えるでしょう(*^ーﾟ)b
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