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施工事例
小山市　棟板金交換！樹脂製タフモック下地と下部シーリングで漏水対策

工事のきっかけ

【お問い合わせ内容】
「風が強かった日に屋根の一部が地面に落ちてきた」と緊急のお問い合わせをいただきました。
電話口でお話を伺ったところ、屋根の一部とはおそらく棟板金のことだと思われます。

【ご提案】
調査の結果、下地の木製貫板は腐食が進んでおり、釘が効かなくなった棟板金が強風で飛散してしまったようです。
木製に代わって腐らない樹脂製貫板に交換し、新しく加工した棟板金とセットで強固な漏水対策を実施することになりました。

小山市棟板金交換,火災保険,棟板金工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 棟板金交換,火災保険,棟板金工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)

施工期間: 1日（2人工）

使用材料: 樹脂貫板タフモック・ガルバリウム棟板金・ステンレスビス

築年数: 築45年

保証年数: 1年

工事費用: 126,500円

皆様こんにちは、街の屋根やさん栃木小山店です。
今回は、小山市内で完了した棟板金交換工事の様子をお届けいたします。

棟板金（むねばんきん）とは、屋根の頂上部分や屋根同士が合わさる折り目に取り付けられている金属製の部材のことです。
屋根材の継ぎ目を覆い雨水の侵入を防ぐ大切な役割を担っていますが、雨風の影響を常に受ける場所でもあるため、経年劣化が進むと強風や台風などの風災で飛散してしまう恐れがあります。
そのため、定期的な点検と適切なメンテナンスがとても重要な部位なのです。

今回の現場も、棟板金の一部が落下してしまったことが工事のきっかけでした: ;(∩º﹏º∩);:

強風で飛散した棟板金

強風被害に遭ったお客様宅の屋根です。

隅棟（すみむね・屋根の斜め方向に伸びている棟部分）の板金の一部が飛散し、内部の下地貫板（ぬきいた）が露出していました。
木製の貫板は黒く変色し、触るだけで崩れてしまうほど腐食しています。

貫板が腐って釘が効かなくなり、もともと固定力が弱まっていた棟板金は強風に耐え切れなかったのでしょう(；＞人＜)

棟板金を支える土台のような役割の貫板がこの状況ですと、屋根の継ぎ目から雨水はたやすく侵入し、屋根の内部を伝い雨漏りに直結してしまいます。

棟板金の飛散はご自宅の被害にとどまらず、周辺の住宅や車両・通行人への二次被害につながる恐れがあります。
今回の現場は大事にならずに済みましたが、深刻な事故に発展する前に定期的な点検やメンテナンスを心掛けてくださいね₍₍ (ᴗ̤ .̮ ᴗ̤ )₎₎

現場調査時の詳しい記事➤小山市　強風で屋根板金が飛散！屋根修理に火災保険は使えるのか！？

棟板金の解体

棟板金は、下地である貫板に留め具を打ち込む事によって固定するため、貫板に損傷や腐食があれば固定力が失われてしまいます。

棟板金を交換するにあたり、まずは腐った木製の貫板を新しくします。

今回は隅棟二本の交換工事を行いますので、まずは飛散した箇所以外の既存の棟板金を解体していきます。
板金を慎重に取り外すと、内部の木製貫板はボロボロに崩れ落ち、木くずのようになっていました(＠_＠;)

建築物は“下地＋表面材”で成り立っていますが、完工すれば下地は隠れて見えなくなります。
こうして解体してみると、これじゃ下地の意味をなさないと皆様もおわかりいただけると思います。
普段見えない部分なだけにこわいですよね(>_<)

ボロボロの貫板を撤去し、屋根面に残った古い釘や木くずは箒とちりとりで清掃し綺麗にしました。

腐らない「樹脂製タフモック貫板」を採用

棟板金下地の貫板は、これまでは木製のものが主流でした。
しかし木材は雨水に晒され続けるとどうしても腐食し、今回のお客様宅のようにボロボロになってしまうことがあります。

今回は、新たな下地に耐久性の高い『樹脂貫板タフモック』を採用しました。
樹脂製は水分を吸わず腐食しないため、木製よりも圧倒的に長持ち！

せっかく工事するなら長く安心して使っていただきたいという思いで、街の屋根やさん栃木小山店では樹脂製貫板を標準施工としています。

電動ドライバーでタフモックをしっかり固定し、さらに屋根材と貫板の間にシーリング材を丁寧に注入していきます。

屋根の継ぎ目から雨水を入りにくくするために被せるのが棟板金ですが、台風などの強風を伴う横殴りの雨の際には、雨水が横方向から吹き込むリスクがあります。

シーリングを入れておくことにより、吹き込んだ雨水が貫板に下に廻らなくなります。
施工後は見えなくなる部分ですが、このひと手間があるかないかで将来の耐久性に雲泥の差が出るのです(*'▽'*)♪

棟板金の施工

隅棟の先端など、屋根形状が複雑な部分は基本的に現場で加工します。

板金を正確に加工するため、まずは “尺金（しゃくがね）” で寸法を測って線を引きます。
屋根の角度に合わせ、必要な折り返し幅や重ね代をミリ単位で調整する大切な工程です。

屋根は住宅ごとに大きさも屋根形状も異なるため、既製品の建材だけで賄えるケースもありますが、基本的に棟板金は現場での細かな加工が欠かせません。
わずかなズレでも雨仕舞いに影響するため、職人の技術力がはっきりと現れる、いわば“仕上がりの要”となるポイントです！( •̀∀•́ )✧

板金ハサミで先ほど引いた線に沿ってカットしたら、“つかみ” という工具を使って折り込み加工していきます。

棟板金はただ被せるだけではなく、実はこうした細かい加工の積み重ねで美しく仕上がっているのです。
寸法通りに形が整えられた棟板金は、雨水の流れを考慮した構造になり、境目から水が入り込まないよう工夫されています(^-^)

加工した棟板金を仮置きして、角度や重なり、仕上がりのバランスを確認します。
ズレがないか、雨水の通りが悪くないか丁寧にチェック！

板金職人は　実は屋根上でこんな事もやってるんです(*^_^*)

現場で加工した棟板金を、いよいよ取り付けていきます。

継ぎ目部分には継ぎ目代をしっかり取り、雨水浸入を防ぐためのコーキングをたっぷり充填しました。
コーキングは二重引きして漏水対策を念入りに施し、長期的に雨水をブロック(•̀ᴗ•́)و ̑̑

ここも施工後見えなくなる部分ですが、丁寧な施工が将来大きな違いとなるので業者選びは大切ですよ～((*^^)v

仕上げに、三つ又棟板金部の継ぎ目にコーキングを充填すれば完成です！

あらかじめコーキングを打つ部分にマスキングテープを貼って養生をしていますが、この養生を怠ると仕上げが不格好になりますのできちんと行いましょうね(*^ーﾟ)b

棟板金交換工事が完了しました！
緊急性が高い現場でしたが、迅速に対応できて良かったですヽ(*´∀｀)ノ

今回の工事については、お客様が事前に申請されていた火災保険が一部適用されたので、費用の一部はそちらでまかなう事ができたようです。
お客様には作業工程を画像にて確認していただきましたが、完工後は見えなくなる部分への手を抜かない工程に大変満足いただけました(≧∀≦)

このたびは街の屋根やさん栃木小山店をご用命くださり、ありがとうございました<(_ _)>

まとめ

屋根のてっぺんにある棟板金は普段なかなか見る機会がありませんが、屋根の中でも特に風雨の影響を受けやすく、雨漏りの起点にもなりやすい部分です。
トラブルを防ぐには、定期的な点検と早めのメンテナンスが大切なポイントになります。

「最近屋根の上からカタカタ音がする」
「強風のあとのうちの屋根、大丈夫かな・・・？」

そんなときはぜひ一度、街の屋根やさん栃木小山店の無料点検をご依頼ください！
早めのご相談が安心につながりますよ～( ´ ▽ ` )ﾉ